一日につき千文字くらい

一日につき千文字くらい

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『走る』#9

深夜、街中を走るスピードが上がっていく。呼吸は荒くなり視界に捉える風景は前方進む路面に絞られる。少し傾いた道路の勾配と固いアスファルトから受ける膝への衝撃をもって、地面と一緒に疾走している感覚、ゾーンに入る。 これまで、夜中にランニングをす…

『ギザジュウ』#8

家の机の横っちょ、本棚とペン立てが乱立(わたしの部屋と机は基本的にきたない)しているなかに、中学の美術の授業で作った、直径10センチ高さ5センチほどの籐のカゴうつわがあった。そのなかに、これまた雑然と消しゴムやボタンやキーホルダーのホルダー部…

『ラッキーナンバー』#7

日本では7がラッキーナンバーとして一般的ですね、ラッキーセブンが(地元川崎のパチンコ屋にはタイガーセブンがある)なんとなーく大事にされる。わたしもなんとなーく気にします。ただ、気にする具合で言えばラッキーな7より、アンハッピーな4や9の方が強…

『アジフライ』#6

「好きな食べ物はなんですか」 “うーん、アジフライ、ですね”。 「そう」問われれば、“こう”答える。アジフライ好きなんです。 「いつから」 意識したことはないんですが、中高生の頃だったろうと思います。うちでの揚げ物は基本的に買い物で、家で揚げるこ…

『通学路』#5

なんでこれをテーマにしようと思ったのかカッコいい理由づけもなく、玄関出てふと、「左に進んでも右に進んでも、途中までは小中高の何かしらの通学路と同じなんだよな」と思ったんです。通学って熟語は使うことなく通勤になって数年経ちますが。 もっとも活…

『が(格助詞)』#4

一番初めのノート、『雑文』#1に示したように、単語(品詞問わず)の「品詞問わず」に食い込んでいこうと。そもそも、わざわざカッコ書きで条件付けした一番の理由はこいつ『が(助詞)』にある。いっつも心に引っかかるーー方々で見かける文で例えば“絵が描…

『ボールペン』#3

1年くらい前に見かけて以来、普段使いのボールペンは「Juice up 0.3(pilot)」のブラックとブルーブラック。筆圧が強くかかっても丈夫なペン先ながら、とてもとても細くサラサラっと書けて重宝している。それまでは「SARASA CLIP 0.3(ZEBRA)」。理由は同…

『布団』#2

人間の三大欲求から話すまでもなく、行為およびそれに伴う感情その他の要素を総じて、寝ることが好き。です。わたしを知っている人でわたしの睡眠に際したり、わたしに訪れた睡魔を目にした人ならば無論ご存知かと思います。 じゃあ、なんで今回のテーマが『…

『年齢』 #1

27歳になって早7ヶ月ほど、ということは半年以内に28歳になるということ、ということもおいといて、25歳になった時とはくっきりと違う“アラサー気分”を抱えています。 今回のテーマ『年齢』は、このノート群(複数になったので)を作り始めた背景「何も積み…

『雑文』#0

起承転結があるでも辞典的意味があるでもない、ある単語ーー品詞を問わないーーについて千文字ぐらいの文章を書いてみようと思った。一日ずつ、思いついた単語について。 勤めていた設計事務所を8月いっぱいで退職して以来およそ3ヶ月と半月、大学時代にして…