一日につき千文字くらい

一日につき千文字くらい

『年齢』 #1

   27歳になって早7ヶ月ほど、ということは半年以内に28歳になるということ、ということもおいといて、25歳になった時とはくっきりと違う“アラサー気分”を抱えています。

   今回のテーマ『年齢』は、このノート群(複数になったので)を作り始めた背景「何も積み上げていない焦り」から“作るぞ”と決意するに至った過程で、大きく影を落としており(後ろ暗い感じがピッタリ)。

   昨日の昼に、友人の結婚式二次会の備品を買い揃えて、夕方から『POPEYE 2016MARCH 「仕事とは?」』を読みつコーヒー休憩していた。数ヶ月前に古本屋で買ってから積ん読になっていたもので、買った当初(仕事してたかな?)「あした、これから、将来、何して生きていこう」みたいな心地だったんだと思う(今も変わらんな)。その特集では、エンダースキーマのデザイナー、柏崎亮さんの記事から始まって、何十人かのインタビューと編集記事が2、3ページずつ編まれている。生い立ちや仕事の契機、今後の見通しなどなど。買った当時にも何人ぶんかは読んだんだと思う(なにせ見覚えがある)けれど、今回はそのひとの考えと行動の履歴を生年から追ってトレースする読み方をしていた(途中まで無意識的にで、幡ヶ谷のバー「ウォーカー」バーテンダー渡辺晋さんの記事あたりで自覚した)。文中に表れる「○○さんが始めたのは20XX年、n歳のとき」「大学A年のときにふと、」なんかが目を留め、ページの縁に「1989年生まれ」などとあればもう居たたまれなくなってくる。平日の日中、喫茶店(色合いと壮年感からベローチェが好き)で200円のブレンドを飲みながら「仕事とは?」と問うてくる雑誌を読んでいるわたくしが。ちなみにインタビュイーの年齢は、読み終えてみて1985年前後が多かったように思う。30歳前後、アラウンド。自分27歳から28歳へ。焦る。

   登場人物のみなさんをその場でパッパッと検索していった。検索するまでもなく方々のメディアで目にして耳にして知り得ている人もいるけれど、それぞれに健在で仕事・事業はかっこよくてまた広がりを見せていたり、素敵な評文が書かれていたりと、何かしらが重厚に積み重ねられているのが、よぉくわかった。

   勿論、ここに取り上げられているのはほんの数十人であって、30歳前後では各年齢ごとに60万人ぐらいずついるらしいくて(調べてみた平成26年10月の人口統計から)、0.00n%の人を「カッコいいな」と参照したに過ぎなくて他人と比べてどうこうってことなくて、ただ、ダサいなって思ったことを看過してしまうのは猛烈にダサいなって痛感した次第。

   今日の文は長い電車道中で書いていたんだけど、乗り換え駅で見かけたシュッとしたナリの20歳くらいに見える男の子が、背負った黒いリュックのバックルには最近よく見る小さいスケボー留めて、それで手元の小冊子、英単語ターゲット1900を食い入るように読み込んでいて。もうメチャクチャにカッコよくって。

 

#年齢 #171216